2017年1月3日火曜日

篠木はこんな絵を描いています

こんばんは!篠木です。

実は今日、1月3日は亡き父の誕生日なんです。
2007年11月21日になくなって9年過ぎました。


当時私は育児休暇中で、ちょうど奈良に帰っていたんです。
肝硬変と癌で、6年以上お世話になった病院から
突然亡くなったと連絡が入ったのを覚えています。


でね、お葬式のために、遺影の写真を探したんですが、
なんせ、写真嫌いだったのと
偏屈で頑固ものだったので、笑顔どころか微笑んだ写真が1枚もない!
しかも、集合写真しかないのでぼやけてる!


それで、思ったんです。
これが最後の親孝行かなと。
で、一晩で描いたのが父の遺影です。



この日は、家に色鉛筆しかなくてそれで描きました。
その時に仏頂面の写真の、少し口角を上げて描いたんです。

するとね、ちょっと微笑んでくれました。


そして、これを遺影にお葬式を執り行いました。


実はね、外では結構評判のいい父だったのですが
家では最悪。

アルコールに溺れるわ、
仕事は続かないわ、
毎日、誰かを呼んできて酒盛りするわ。
夫婦仲もいいものではなかったし。


肝硬変や癌になってからも頑固もの。
ずっと病院の方や母を困らせてました。
母の方が参るんじゃないかと思って、介護休暇をとって
看病したこともあります。


そんな父ですが、やっぱり父親でした。
病院についている私がテレビを見ていると
私の方に見やすいようにテレビの角度を変えてくれたんです。


何も言いませんでしたが、その時のことを妙に覚えています。
きっと、父なりの優しさだったんでしょう。
他にもきっとたくさん愛情をくれたんだと思いますが
当時は嫌な思い出しかなかったですから^^;


そんな父の遺影を描いている時に
この人にも、いろんな人生があったんだろうなって
そんな気持ちがすごく沸いてきました。




そしてそれまでは、風景とか、動物画を描いていたのですが
そんなエピソードがあってから
私、肖像画を描くようになりました。


しかも、亡くなられている方の肖像画が多いです。


今いる父に亡くなってしまった母とのツーショットの絵を贈りたい。
もういない家族の写真がスナップしかないので、絵にして欲しい。
あの時の思い出を描いて欲しい。


そんな依頼が多いです。
注文制作で、相手にそのままお渡しするので
絵を公開できないのですが、



1枚1枚描きながら、その方の人生をお伺いしたり
エピソードを聞きながら、時間をかけて描いています。
するとね、私はお会いしたことが全然ないのですが、
描いているその方のこと、愛おしくなるんですよ。


もう、2度と写真に撮ることができない大切な人。
心の中にしかない思い出。


そんな思いを、絵にさせていただいています。


    釧路湿原(水彩)


絵に関するお問い合わせはこちら
http://shiawasefusenjuku.blogspot.jp/p/blog-page_4.html






篠木とまったりおしゃべりしませんか?
サロン・ド・フセンは次回は1月14日です!


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