実は今日、1月3日は亡き父の誕生日なんです。
2007年11月21日になくなって9年過ぎました。
当時私は育児休暇中で、ちょうど奈良に帰っていたんです。
肝硬変と癌で、6年以上お世話になった病院から
突然亡くなったと連絡が入ったのを覚えています。
でね、お葬式のために、遺影の写真を探したんですが、
なんせ、写真嫌いだったのと
偏屈で頑固ものだったので、笑顔どころか微笑んだ写真が1枚もない!
しかも、集合写真しかないのでぼやけてる!
それで、思ったんです。
これが最後の親孝行かなと。
で、一晩で描いたのが父の遺影です。
この日は、家に色鉛筆しかなくてそれで描きました。
その時に仏頂面の写真の、少し口角を上げて描いたんです。
するとね、ちょっと微笑んでくれました。
そして、これを遺影にお葬式を執り行いました。
実はね、外では結構評判のいい父だったのですが
家では最悪。
アルコールに溺れるわ、
仕事は続かないわ、
毎日、誰かを呼んできて酒盛りするわ。
夫婦仲もいいものではなかったし。
肝硬変や癌になってからも頑固もの。
ずっと病院の方や母を困らせてました。
母の方が参るんじゃないかと思って、介護休暇をとって
看病したこともあります。
そんな父ですが、やっぱり父親でした。
病院についている私がテレビを見ていると
私の方に見やすいようにテレビの角度を変えてくれたんです。
何も言いませんでしたが、その時のことを妙に覚えています。
きっと、父なりの優しさだったんでしょう。
他にもきっとたくさん愛情をくれたんだと思いますが
当時は嫌な思い出しかなかったですから^^;
そんな父の遺影を描いている時に
この人にも、いろんな人生があったんだろうなって
そんな気持ちがすごく沸いてきました。
そしてそれまでは、風景とか、動物画を描いていたのですが
そんなエピソードがあってから
私、肖像画を描くようになりました。
しかも、亡くなられている方の肖像画が多いです。
今いる父に亡くなってしまった母とのツーショットの絵を贈りたい。
もういない家族の写真がスナップしかないので、絵にして欲しい。
あの時の思い出を描いて欲しい。
そんな依頼が多いです。
注文制作で、相手にそのままお渡しするので
絵を公開できないのですが、
1枚1枚描きながら、その方の人生をお伺いしたり
エピソードを聞きながら、時間をかけて描いています。
するとね、私はお会いしたことが全然ないのですが、
描いているその方のこと、愛おしくなるんですよ。
もう、2度と写真に撮ることができない大切な人。
心の中にしかない思い出。
そんな思いを、絵にさせていただいています。
釧路湿原(水彩)
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